- 12月10日
#120の住人 株式会社MILLE 太田さん
スタッフのHです。
今回も120の住人さんにお話を伺いました!
「モノづくり産業が元気になってほしい」とお話してくれたのは、太田圭佑さん。
10月に流通支援会社株式会社MILLE(ミル)を設立されました!
先日までサラリーマンとして繊維商社に勤めていた太田さんがどんな想いを持って、いまの会社を立ち上げたのか。
穏やかに、熱く語ってくださいました。
ー事業内容を教えてください!
モノづくり企業さんに対して流通支援をしています。
“モノは良いんだけどどうやって売ったらいいかわからない” そのような悩みを抱えているメーカーさんに対して、
流通から逆算し、どういったモノをどういった価格でどのように販売すべきか戦略を立て、伴走しながら実践していくのが僕の仕事です。
そして、そういった企業の方々が「新規事業に挑戦したい!」と思った際の良き相談相手になれればと考えています。
\株式会社MILLEの社名の由来についても教えていただきました!/
Millenials(ミレニアル世代・1987年生まれなので)
見る(自分の座右の銘=百聞は一見に如かず・起業することでこれまで見れなかった世界を見たい)
Mill(英語で工場を意味する・MILLEと同音)
ー流通支援をはじめたきっかけを教えてください!
元々、スタイレム瀧定大阪という繊維商社で商品企画~営業~生産管理を一貫して務めていました。
日本に古来ある良いモノを多くの人に知って欲しい、心地よさを感じて欲しい、そして長く愛用してほしい。
そんな想いでこれまで仕事をしていたのですが、なかなか思うような成果が出せませんでした。
どうやったらもっとうまくできるか、そう考えた時、浮かんできた選択肢が「モノづくり企業さんと一緒にブランドをつくる」
ことでした。
昔からあるモノをより良くする、または再解釈することで新たな価値に転じる。
それがこれから取り組むことだと考えています。
「安心」→「憧れ」→「共感」→
ユーザーが商品及びブランドに求める価値は時代とともに変わってきました。
これからは作り手への「信頼」が重要になってくると思います。
だからこそモノづくり企業さんの力になりたい、そして今までお世話になった分恩返しがしたい、
そのような考えから起業を決意しました。
ー今の仕事をしていて、楽しいと感じるのはどんな時ですか?
「地域産品をこれからの暮らしに届ける!」というビジョンでやっているのですが、それに対してまずは新たな一歩を踏み出せた実感があるのが楽しいですね。
課題の解決策としてサラリーマンではできなかったアプローチができているのも楽しいです。
ーお仕事でこだわっていることはありますか?
「思ったことは全部言う、ちゃんと伝えること」です。上司だからなかなか言いにくい、みたいなことが社内の人同士だとあると思うのですが、今の自分の立場だと言いやすいので。笑
また、心がけているのは「自分がいなくなってもその事業が持続できるよう設計すること」です。
初めのうちは“人がいない”“何から手をつけていいかわからない”という状況かもしれませんが、自身が関わることで組織が活性化してもらえたらと考えています。
色々なモノづくりに携わっている太田さんですが、その中でも生活用品に注力されているとか。
実際に太田さんが取り組まれているブランドを紹介していただきました!
BLANKED(ブランケッド)は、 綿繊業発祥の地・三河で70年以上、生地づくりをしてきた老舗工場がつくる、ガーゼケットのブランド。
同社の強みである品質へのこだわりや、まだまだ認知の低い“ガーゼケット”の良さを多くの人に知ってもらうべく、信頼のおけるデザイン会社さんとの協業で、立ち上げから支援をされているそうです。
今回はガーゼケットを紹介していただきましたが他にもさまざまなプロジェクトを手がけているそう。
最後に「人々の好みが細分化されているなか、商品一つあたり売上は小さくなってきている。でも小さくてもいいから、本当に響く人に届けていきたい。そういうモノづくりができたらいいな。と思っています。」と語ってくださいました。
太田さんのひとつひとつの言葉からモノづくり企業さんへの熱い想いや、温かい気持ちがとても伝わってきました。
まだあまり知られていない「良いモノ」が多くの人に届きますように。